ペーパークラフト財団法人かながわ国際交流財団

 

欧米では、子どもの国際理解のための「教材」として、ペーパークラフトが盛んに利用されており、一般の書店でも、いろいろな“切り取って作る”タイプの絵本を見ることができます。

【利点】

1.「作る」作業を通じて、イラストの細かい部分にまで注意が注がれ、文化や風土の違いに自ら気付くことができます。

2.異なる国の生活の場が、奥行きのある三次元の空間として再現され、いろいろな角度から見ることができるため、小さな子どもたちも現実感をもってとらえることができます。

3.クラフトが自分の「作品」となることで、異なる国の文化に対し親しみを感じることができます。

特に小中学生の場合、初めから環境破壊、貧困、難民…といった地球規模の問題を学んでもらおうとするのではなく、まず、異なる文化に対し共感をもって接し、理解しようとする態度を養うことが大切です。その意味においてもクラフトは有効な教材であると言えます。

 

 

【プログラム実践例 (クラフト ・ワークショップ)】

 

1.クラフト作り(40〜50分)

(1)2〜3人ずつのグループをつくる。

(2)各グループにハサミ、ノリ、定規を配る。

(3)各グループに1つ、「チャークリンくんの家」を配り、中身を確認してもらう。

(4)「チャークリンくん」について、説明を読む。

(5)作り方の“コツ”について説明し、グループで協力しながら工作をしてもらう。

 

2.クラフト・ランゲージ(30分)

(1)5〜6人ずつのグループをつくる。

(2)各グループに模造紙(20×2マスに折ったもの)とマジックを配る。

(3)「チャークリンくんの家」を見て気付いた、「日本の家」との違い(特徴)を、模造紙の左側に書き出してもらう。

(4)その「違い」の「理由」を想像し、右側に書いてもらう。

(5)各グループから結果を発表してもらう。

(例)
床が高い→ 風通しをよくする、洪水の時にも浸水しないように

床下に舟がある→ 洪水のときに使う

バナナの木がある→ 暑いから

大きな水瓶がある→ ・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・→ ・・・・・・・・・・・・・

(6)自分達の想像したこと(日本との違いの理由)が正しいかどうか、図書館やあーすぷらざで調べてみる。

 

3.間違い探し(15分)

(1)各グループに「チャークリンくんの家」の「試作品」(画像)の写真を配り、出来上がったものとの違いを見つけ、発表してもらう。

(2)「試作品」との違いについて説明する。

(例)
「パトゥン」(女性の腰巻き)の色が違う→
黄色はお坊さんの(高貴な)色なので、普通の人は身につけない

「水瓶」の位置が違う→
床下に置いてあっては、雨水が貯まらないため

舟の置き方が違う→
使わないときは伏せておかないと、ゴミが溜まっていたんでしまうため

「バナナの木」の形が違う→
実物に似せて修正

「マンゴーの木」(実の色、葉の形)が違う→
実物に似せて修正

「アヒル」の子が、「ニワトリとヒヨコ」になっている→
タイではニワトリを飼うのが一般的

「サンプラプーン」(屋外の祭壇)、階段下の「足洗い場」がある→
たいてい、どこの家庭にもある

※これらの「違い」は、クラフトの「試作品」を実際にタイのアユタヤ地方へ持って行き、現地の人たちに見てもらって「おかしい」と指摘された部分を修正したものです。

(3)図書館やあーすぷらざで、タイの写真集やビデオを見て、現地の生活の様子を詳しく調べてみる。

 

4.ふりかえり(10〜15分)

一人ずつ感想を話してもらう

 

 


1.タイ アユタヤ地方 チャークリン君の家 | 2.モンゴル モンゴルのゲル | 3.インドネシア トラジャの家 | 4.カンボジア トンレサップ湖の水上家屋 | 5.ネパール カトマンドゥ・アニサちゃんの家 | 6.韓国 韓屋 韓国の伝統的な家


問い合わせ | リンク | 地球市民学習のアイデア |
このホームページで提供する文書・映像・画像・音声その他の著作物を許可無く転載・転用・送信・上映などにより利用することを禁じます。
Kanagawa International Foundation All rights reserved