○基調講演 初日の基調講演では、オーストラリア平和紛争研究センター所長のケビン・クレメンツ氏による「人間の安全保障を求めて:グローバル・ガバナンス、開発、平和構築」と前津田塾大学長の志村尚子氏による「国連の平和維持活動と最近の動き」の2つの講演が行われました。クレメンツ氏は、世界で最も大きいNGOの一つであるインターナショナル・アラートの事務局長を務めた経験から、学術的な研究と平和構築と紛争転換の実践に裏付けられた知見を披露しました。また、1970年から1995年まで国連事務局で反アパルトヘイト問題やPKOを担当された志村氏は、国連による平和と安全の維持についての課題を提示し、参加者は熱心に聞き入っていました。 |  【志村先生の講義】 |
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○メインプログラム プログラムは、大きく3つのメイン・セッションで構成されています。セッション1では、現在様々な問題解決を迫られる中で批判の矢面に立つと同時に、新しい世界秩序構築の担い手として期待が寄せられる国連が抱える課題に焦点を当て、創設60年の国連の歴史と業績を振り返りました。セッション2では、ユニセフなどの国際機関の活動についての講義やインドネシア津波支援で活躍したNGOの活動の報告を通して、現場からの発想について理解を深め、セッション3では、カナダの外交政策を例に見ながら多国間主義と国連のあり方を考えるとともに、グローバル・ガバナンスを実現するために国連事務総長のリーダーシップについて議論しました。 |  【熱心に講義を受ける参加者】 |
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○グループ討論とグループ発表 各セッションの講義後、参加者は、約12名からなる5つの日本語グループ、3つの英語グループ、計8グループに分かれて、講義に関する自由な意見交換や討論を行いました。今起こっている紛争や自然災害を自らの問題として捉えようとする意欲的な参加者による議論が、毎晩遅くまで繰り広げられ、最終日朝のグループ発表では、趣向を凝らした発表が各グループの討論の集大成として披露されました。 |  【グループ討論風景】 |
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○かながわセッション 神奈川県では「地域からの国際貢献」を目指し、地域のNGOの活動支援とともに、地域に暮らす外国籍の人々との共生社会を実現するための取り組みが、県やNGOや外国籍県民との協働の中で進められています。この「かながわセッション」では、地域の国際協力の実践者から支援活動の様子や現状を聞くことで、私たちの日常生活の中に存在する国際問題についての理解を深め、新たな視点を持つための試みです。今年はA、B、2つのグループに分かれてワークショップを行いました。 グループAでは、横浜市と大和市にまたがる県営いちょう団地に住むインドシナ難民定住者などの外国籍県民の学習・生活支援に取り組む「多文化まちづくり工房」の早川代表とともに、異なる文化背景を持つ人々が共に生きるための地域社会づくりについて考えました。 また、グループBでは、1994年に大虐殺が起こったルワンダで障害を負いながらも懸命に生きる人々への支援のため、NGO「ムリンディ・ジャパン・ワンラブ・プロジェクト」を立ち上げ、義肢製作を行うルダシングワ夫妻に、日本人とルワンダ人がどのような協力体制が作れるかを考えました。 かながわセッションへ参加した後には、講師の主宰するNGOで実際に足を運ぶ学生も多く、国際問題への自らの足がかりを捉える契機となっています。 |  【かながわセッションBの風景】 |
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○ディベート 講義を中心としたセッションに加えて、参加者代表による「ディベート」が、今年新たな試みとしてスタートしました。「新しい国際連合の安全保障理事会で、日本は常任理事国になるべきである」を命題に、白熱した議論が繰り広げられ、最後の票決では賛否どちらに入れようか迷いに迷う姿も多く見られました。 |  【ディベート風景】 |
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○修了証 全日程を終了した参加者へは、国連大学からグローバル・セミナー参加の修了証が交付されます。 |  【プログラム委員長から修了証授与】 |
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○報告書の作成 毎年開催終了後には、学生のボランティア編集委員の手によって、120ページほどの本格的な報告書が作成されています。今年も23名の有志が集い、春の完成に向けて取り組みを開始したところです。 |